いろいろなポイント

 

子どものアレルギー実態で最も多いのが「アトピー・皮膚炎」ですが、ここで大きな要因となっているのは「建材類」です。最近は、畳よりフローリングの床面積の方が大きいケースが当たり前になっています。

 

フローリングの場合はダニやハウスダストが大敵のアレルギー体質の人にはいいのですが、弱点もあります。それは、多くのフローリングは薄い木を何枚か接着剤で貼り合わせているからです。それに使用する接着剤がアレルギーの原因になる可能性があります。

 

アレルギーが心配なら、接着剤の成分を調べ、その成分に対して子供のアレルギー特性を病院で検査してもらうことになります。これは子供に限らず家族全員検査した方が無難でしょう。

 

また、一本の原木から板を切り出し、接着剤を使わない無垢材でフローリングするのもいいでしょう。ただし、無垢は金額が高いので、家全体のフローリングともなるとかなりの出費となってしまいます。また、必ずしも無垢なら絶対安全というわけでもありません。その木材自体(ひのき等)がアレルギーの原因になることもあるのです。

 

そして壁の接着剤も要注意です。一般的には壁はクロス張りが多く、そこで壁紙に使う接着剤でのアレルギー症状の危険性があります。
建築基準法で規制対象となっている化学物質は「ホルムアルデヒド」、「クロルピリホス」の2種類です。壁紙を使う限りは化学物質の影響がないとは言い切れなくなり、アレルギーが心配なら、フローリングと同様に、接着剤の成分を調べて、アレルギー科に相談することになります。

 

壁紙以外の、珪藻(けいそう)土、しっくい塗りの壁、シラス壁など自然素材を使用するのも効果的です。子ども部屋、寝室だけ自然素材の壁にするのでもいいでしょう。