住宅ガイドブックの活用

 

東京都住宅政策課から「子育てに配慮した住宅のガイドブック」が発信されています。これは、2010年に、安心して子どもを産み、育てられる住まいづくりの推進に向けたものです。

 

この中では、優先度の高い事項を「優先」、経済的条件、空間的条件を考慮したうえでの対応事項「推奨」として、安心・安全や機能性など48項目の指針を揚げています。ちなみにこのガイドブックは、東京都都市整備局のホームページからPDFが無料ダウンロードできます。

 

本編表題に関連しているのは、ガイドブックの指針41の「内装仕上げ等」の部分です。室内環境に直接的な影響を及ぼすフローリング&壁紙、建具の施工時に使用する接着剤、塗料など、ホルムアルデヒド発散量について配慮しようと述べています。

 

項目4の「子どもの健康、成長等に配慮したすまい」では、子どもの健康への配慮、子どもにとっての使いやすさへの配慮、子どもの成長への配慮、という項目に分かれています。基本的な考え方として、ホルムアルデヒドがシックハウス問題の原因を指摘されています。子どもが健康に育つ環境のために、居室内の内装仕上げ等でホルムアルデヒド発散量が少ない建材を使用するということです。

 

これは「住宅性能表示制度」ホルムアルデヒド発散等級の「等級3」に相当しています。ホルムアルデヒド発散速度の第一種ホルムアルデヒド発散建築材料は、0.120mg/㎡ h 超、第二種ホルムアルデヒド発散建築材料は、0.120mg/㎡ h 以下&0.020mg/㎡ h 超、であり、第三種ホルムアルデヒド発散建築材料では、0.020mg/㎡ h 以下&0.005mg/㎡ h 超となり、規制対象外は、0.005mg/㎡ h 以下です。